ぐちぐちと唄えば

好きな人と前日に交わしたご飯の約束。楽しみにしていた私と、潔いほどに忘れていたあなた。理由は簡単。私はあなたが大好きで、あなたはそうでもないっていう、たったそれだけ。
飲み会までの空白の1時間、漢検準一級の漢字をひたすらノートに書き連ねた。字を書くと、集中して嫌なことを忘れられるんだ。
怖いのは、愛されていないことじゃない。彼が私を愛していない事実に気づいてしまうことだ。次に目があったら、どんな顔をすればいいんだろう…。